こんにちは!イー・ガーディアンのソーシャルメディアチームです。
 ソーシャルリスニング第四弾は引き続き「タピオカの次にくるのは?!~SNS傾向から2020年ネクストブームを探る~」について。今回はタピオカの話題傾向を調査しました。(ちなみに、前回の記事はこちらから)これまで、1992年、2008年と27年前からタピオカブームが存在していた日本ですが、第3次となる今回の流行。これまでと大きく違う点はやはりSNSの普及と思われます。
 一体何を起点にここまで話題化したのか、Twitterの話題傾向から読み解きます。

タピのアイキャッチ.jpg

台湾の人気タピオカ店が日本へ進出

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※調査期間:2009年1月1日 ~ 2019年10月31日
※調査メディア:Twitter
※キーワード:"タピオカ" AND -("フォロー" OR "リツイート" OR "キャンペーン")

 過去10年間のタピオカにまつわる話題量変化になります。2013年タピオカミルクティー発祥の店といわれる台湾『春水堂』が日本へ出店して以降、徐々に話題増がみられます。2018年に入ると台湾の人気タピオカ店が続々と上陸、人気のインフルエンサーが話題にするなど、急激に盛り上がりの兆しを見せ始めました。

 昨年の段階でもすでに以前を大きく上回る話題量となっていますが、あくまで女子中~高生を中心とした世代限定の流行でした。なぜ、2019年には社会現象となるほどのブームを引き起こしたのでしょうか。今年1月からの話題をクローズアップしてみました。

一大ブームの背景にはツッコミやすさ!?

タピ③.jpg

※調査期間:2019年1月1日 ~ 2019年11月3日
※調査メディア:Twitter
※キーワード:"タピオカ" AND -("フォロー" OR "リツイート" OR "キャンペーン")

 まず、話題の発端は3月下旬。女子高生を対象にした新元号の予想アンケートで11位にタピオカがランクインしたことでした。ランクインといっても、回答数は対象300人中3票だったとのことですが、Twitter上ではツッコミが相次ぎ話題化。多くのメディアで報じられました。その後、人気店の行列や、廃棄事情等、関連事象への言及が集中し、話題量は増加。6月は「タピオカ店の店長がおじさんだった」「カロリーが高い」とネガティブな文脈のトピックに事欠かず、6月下旬に話題量はピークに達しています。

当初タピオカが流行った要因としては、

  • インスタ映えの対象である
  • おしゃれな見た目と味に、よりこだわったタピオカ店「THE ALLEY」の登場
  • 『タピオカ』という名前がキャッチーで親しみやすい

などと言われていますが、Twitter上では流行が加速するにつれ、味やルックスといった本来の魅力に関する話題だけでなく、世代間や男女間のギャップによる議論、ゴミ問題や健康問題といったネガティブな問題提起へと話題が遷移していき、多角的に取り上げられたことも要因の一つではないかと感じられました。

 しかし、こういったネガティブな話題を凌駕するほど、Twitter独自に盛り上がりを見せたブームもありました。話題がピークに達した6月、クリエイターたちによってタピオカにまつわる様々な創作物が投稿されたのです。

以下の投稿は2019年1月から現在までに、”タピオカ”を含む投稿の中でもっとも多くRTされた『タピオカチャレンジ』のイラストです。

これらの投稿は数万リツイートを超えて大きく拡散され、他にもイラストや漫画が続々と投稿されるなど、タピオカ関連の話題は一転、アーティスティックな様相をみせました。

昔からブームには議論がつきものですが、今回はSNSの持つメディア特性がポジティブ、ネガティブ両面で話題を大きく牽引しました。流行の裏で懐疑的なツッコミが見られた一方で、豊富なネタ要素が創作に発展したのは、SNSならではのカルチャーではないでしょうか。今後更に、ブームとSNSは切っても切り離せないものになっていきそうです。

ということは、SNSを観測すれば次なる流行も予測できるかも!?
次回は、そんなタピオカの次に流行るスイーツを探ってみたいと思います!
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