4月22日に提供開始しました「SNSサマリーレポート」を早速ピクシブ株式会社が運営しているクリエイターによる創作の総合マーケット「BOOTH」の口コミ調査にご利用頂きました。実際にはどういった傾向が見れたのかを掲載のご承諾をいただいた上で、一部をここでご紹介させていただきます。

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「BOOTH」とは?

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まずご協力いただきましたピクシブ株式会社が運営している「BOOTH」に関してご紹介させていただきます。BOOTHとはクリエイターが販売している作品を購入することができる、創作物のためのマーケットプレイスです。

ショップを無料で誰でも簡単に立ち上げることができ、pixivで活躍しているクリエイターをはじめ、様々なクリエイターの素敵な作品が並びます。

サービスサイトはこちらから

SNSサマリーレポートの調査結果から

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グラフを見ていただけるとわかるように結構な量の投稿がツイートされていますが、「あんしんBOOTHパック」をリリースした際の投稿増加が見受けられ、利用者の関心の高さが見て取れます。また、直近3ヵ月は新型コロナウイルスの感染拡大防止の影響も受けて全体の話題量は増加傾向と見て取れます。ただ、この中には話題とは関係ない投稿も含まれているので、純粋なサービスへの口コミを分析するために投稿の精査を行い、純粋な話題だけを抽出していきます。

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投稿内容を見ていくと、「BOOTH」にてショップを運営しているオーナー様がショップのURLと共に紹介をしている投稿も含まれておりました。今回は「BOOTH」の純粋な話題を分析していくため、見ていきたい投稿対象から除外(いわゆるノイズ除去)をしていきます。投稿内容に純粋な話題ではないものがどれだけ多いのかをわかりやすく示すために、2019年1月~2020年4月の投稿の合計を除外前と後で比較。すると、純粋な話題投稿は全投稿の約10分の1に!!それでは、この純粋に知りたい口コミ投稿から見える傾向はないかを分析していきましょう。

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まずは、その純粋な投稿内容を曜日別に分類していき、曜日が投稿に与えている影響を見ていきます。直近だと、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため活動自粛の影響が気になるところなので、その期間と比較して詳しく分析。長期間だと水平ですが、直近1ヵ月は金土日に偏りが見られます。確認してみると、3月27日に日本最大の同人イベントの中止が発表された影響だと判明しました。弊社では長期期間のデータを取得可能であるため、過去の傾向と直近の傾向を比較して何があったのかを調査・分析できますので、ご活用いただければと思います。

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また、「BOOTH」と一緒に頻出されている単語を確認。過去と直近1か月を比較すると、「中止」や「エアブー」が新しく一緒に投稿されていることから、様々なイベント中止の影響が関わっているということが分かります。このように、定量的に推移やグラフを出すだけでなく、視覚的にもわかりやすいレポートの作成を工夫しております。

総括

各種機能に対するユーザーの意見
  1. BOOST機能について
  2. BOOST機能についてユーザーからのポジティブな意見が多数挙がっていた。BOOSTをしたいためにBOOTHでの購入を決めるユーザーも多く存在する模様。購入者側からは「貢げる」とポジティブな意見がみられる一方で受け取る側の作家からは「追加の金額を受け取ることが申し訳ない」といった内容の意見も見受けられたが、BOOSTをされることは自信や次の作品の制作意欲にも繋がっていくものと思われる。

    また、新規ユーザーと思われる出品者からは、BOOSTをされたことで初めてBOOST機能があることを知ったとの意見も散見された。本機能の認知度が向上すればさらなる利用促進に繋がる可能性があると考えられる。

  3. あんしんBOOTHパック
  4. “あんしんBOOTHパック”についてはポジティブなツイートが多数投稿されており、BOOTH利用の促進に大きく寄与している様子が見受けられた。「購入者がわからずお礼ができない」といった悩みも多少見受けられるが、匿名であることの安心感は大きいことがわかる。ネガティブとしては、購入者の送料負担を気にするユーザーも一部見受けられた。 利用者増の影響からか、直近では発送手順に関するブログ等のリンクをツイートするユーザーも見受けられた。

新型コロナウイルスの影響

外出自粛やイベント中止を受け、BOOTHの利用を検討する、今までよりも利用を増やすという利用にポジティブな投稿が中心となった。各種イベント等で出品予定だったものをBOOTHで出品、宣伝しているユーザーが多く見受けられ、3月の話題量は2019年12月と比較して約130%増と急増している。エアコミケの開催などに伴い、今後も更に話題は拡大するものと思われる。

一方ネガティブな反応としては、「趣味の通販」は不要不急のため、配送業者などの負担を考え出品時期をずらすという意見も一部あがっていた。

感想

Q.実際利用してみていかがでしたでしょうか?

ピクシブ株式会社 BOOTH部 プロダクトマネージャー 土肥様
レポートの内容はおおむね社内で想定していた通りではありましたが、サービス開発をする上で「そういう声があることは知っている」というだけではなく「そういった声がどれくらいあるのか」「どういった表現・熱量で語られているのか」を確認できるとどのように施策を落とし込むかの内容や優先度を決める後押しになります。

今回の場合、BOOST機能に対して「知らなかった」という声があるということは把握していましたが、これだけの人数でBOOST機能が充分に認識されておらず、一方で熱量が高いことを考えると、UI変更で「BOOSTされた」「BOOSTできる」とわかりやすくしたり、ショップ開設していく中で「BOOSTという機能がある」という要素を差し込むといった施策の優先度を見直したくなりました。

また個人的には、ネガティブ反応も拾って忌憚なく書いていただけるのはありがたいと感じました。

ピクシブ株式会社 BOOTH部 マネージャー 土橋様
サービスの好意的に受け止められているところは、すなわち我々の強みだと思いますので、施策の選定においてユーザーの反応は私も後押しになる部分が大きいと思っています。また、その強みは競合他社から見ると参入障壁になる部分です。我々はどこをピックアップして強く伸ばしていくか、そしてどういった形で参入障壁を作っていくのかを考える上での指標になると思っているので、こういったデータを見ていくことは今後も前向きに考えていきたいです。

皆さんもお気軽にこういったことが知りたいなどの現状把握や今後の計画を立てる上でのデータ収集にぜひご活用ください!

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