こんにちは!イー・ガーディアンのソーシャルメディアチームです。
先日発表した「SNS流行語大賞2021ノミネート」全30ワードより、実際にTwitter上で呟かれた投稿数を調査。今年のランキングが決定しました!
■「SNS流行大賞2021」TOP10
※調査期間:2021年1月1日~11月12日
※調査媒体:Twitter
※RT含む
昨年は上位3位までコロナ関連が席捲しましたが、今年は明らかに“強い”トレンドがみられず幅広いワードがSNSで取り上げられる傾向でした。
そのような中、1位となったのは『〇〇ッツォ』。今年ブレイクしたイタリアのお菓子「マリトッツォ」は様々な形に変形。ケロトッツォ、すしトッツォ、マリトッツォ(たまご)、どらトッツォなどもはや原型をとどめない改変にツッコミが相次ぎました。汎用性の高いワードが大喜利してバズるのはSNSの特徴のひとつですが、今年は食べ物が大喜利化したのも、SNSぽいですね!260万件を超えるダントツのツイート件数となりました!
コメダの新作バーガー、肉食獣が考えたマリトッツォじゃん pic.twitter.com/q4fvLO3o2E
— 新塚 (@nizuka1) July 14, 2021
3000RT:【話題】マリトッツォを魔改造、もはやスイーツでもない「すしトッツォ」https://t.co/LKH79lY0pA
— ライブドアニュース (@livedoornews) November 7, 2021
9月1日から発売された、古市庵の「すしトッツォ」。一見変わった色のマリトッツォだが中身は寿司という、異色の存在として反響を呼んでいる。 pic.twitter.com/wCLduSOt8s
ネコトッツォ pic.twitter.com/6N8tZYYgmB
— 鉄朗と倫太郎と光太郎 (@goma_tetsuro) July 27, 2021
2位の「でやんす」は赤塚不二夫さんのキャラクター「ケムンパス」やパワプロのキャラクター「矢部君」が元ネタ。昭和・平成感のある言葉ですが、昨年後半からYouTuberグループ「ウチら3姉妹」の「とーあ」さんによる「おはようでやんす」という挨拶がTikTok発で大流行。現在は「○○でやんす」という挨拶が若年層を中心に広く使われているようです。
3位の『八尺様』は、2008年に「2ちゃんねる」のオカルト版で登場した怪談に登場する長身(240cm)の女性妖怪。怪談としてのインパクトは強く、毎年夏には一定の話題になるようですが、今年は「八尺様」をかわいくイラスト化したものが注目され広くブームとなりました。
〇〇ッツォはSNSならではのトレンドと言えそうですが、2位以下は「でやんす」「八尺様」「マツケンサンバ」など過去の流行が改変されて再度注目(リバイバル)される傾向がありました。また、長州力さんの名コメント「食ってみな、飛ぶぞ」や毎朝Twitterトレンドを席捲したおかえりモネの「俺たちの菅波」、PUIPUIモルカーの「人間は愚か」などテレビ発の流行語も複数上位にランクイン。テレビ発のトレンドも今後注目が必要そうです。
■ジャンル別話題量ランキング
続いて、ゲーム、アニメ/漫画、食べ物、モノとカテゴリ別に2021年流行したと思われるものの話題量ランキングをご紹介します!
【ゲーム部門】
ゲーム部門では、アプリゲーム『ウマ娘プリティーダービー』が圧倒的1位に。各種メディアミックスも注目され、1億件にも届きそうな話題量を記録しています。“モンハン”“ポケモン”の注目度も十分高いのですが、今年のゲームは“ウマ娘”の年だったと言えそうです。
【アニメ・漫画部門】
今年のアニメ漫画部門は、年初に大ブームとなった「PUIPUIモルカー」が1位に。かわいらしいモルモットのキャラクターが登場する3分未満のアニメですが、風刺的なストーリーや各種パロディが大人にも注目され、「人間は愚か」という感想が複数回Twitterトレンド入りするなど、SNSとの親和性は非常に高かったようです。
なお、昨年1位の“鬼滅の刃無限列車編”は約580万件だったのですが、今年は3位のシン・エヴァンゲリオンまでがそれを超える結果となり、アニメ・漫画の盛り上がりがうかがえました。
【食べ物部門】
食べ物部門はやはり『マリトッツォ』が約200万件と突出する結果になりました。
中国の輸入禁止をきっかけに3-6月の輸出量が前年同期比8倍以上となった台湾パイナップルが2位となった他、「かじるバターアイス」「スーパードライ生ジョッキ缶」など、感想をシェア・リツイートしたくなる捻りが効いた新商品が注目されています。
【モノ部門】
モノ部門では日清カップヌードルの『フタ止めシール』が猫耳になったことが注目され話題量1位に。6%の確率でチベットスナギツネに出会えることもTwitterユーザーの心を掴んだようです。2位は僅差で猫語翻訳アプリ「にゃんトーク」がランクイン。「思ってたより態度でかめだった」「思ってたより愛が重めだった」と会話が盛り上がっていました。SNSと猫は切っても切り離せない関係のようですね。
以上、カテゴリ別の話題量ランキングでした。
“平成最後”“コロナ”のような明確なトレンドがないからこそ、SNSならではのバラエティに富んだ結果になっている気がします。特徴として、「改変しやすい言葉(大喜利化しやすいもの)」や「会話に繋がりやすい言葉」が伸びる傾向は変わらないものの、テレビをはじめ昔の“ネタ”が発掘されてZ世代からも面白がられて使われる傾向が比較的強くみられました。今後も世代を飛び越えて懐かしいワードがブレイクするのか、注目していきましょう!
■注釈
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