こんにちは!イー・ガーディアン ソーシャルメディアチームです。
ソーシャルリスニング第六弾は、スマホゲームのSNS話題について。セールスランキング上位の人気タイトルに焦点を当て、SNSでの話題傾向を調査してみました。
SNSでの話題に繋がる特徴とは?
2019年、スマホゲームの中でも人気タイトルのTwitter話題数は、以下のような結果に。
※調査期間:2019年1月1日~12月31日
※調査媒体:Twitter
※公式アカウントによる投稿・キャンペーン関連・すべてのRTを含む
Fate/Grand Orderが他タイトルの2倍以上となる圧倒的な話題量でした。投稿内容を見ているとキャンペーンだけでなくキャラクターやストーリーに関するつぶやきも多いため、キャラクター設定やストーリー展開など世界観が重視されているゲームはさらに話題にしやすいのではないかという印象を受けました。他方、パズルゲームや位置情報ゲームは世界観などが構築しにくいからなのか、フォロワー数やセールスランキングの割には比較的話題は伸びにくい傾向にあるようです。
各タイトルから具体的にSNSの話題に繋がる特徴はあるのでしょうか。投稿内容を探ってみました。
①バラエティに富んだキャンペーン
Twitterにおいて話題量上位にあるゲームの共通点は、キャンペーンの豊富さでした。ゲームを初めとしたデジタルコンテンツ界隈はSNSキャンペーンと親和性が高いと思われ、各ゲームの特性を生かした企画が日々実施され、話題を牽引しています。
『Fate/Grand Order』では、RTが目標数を達成すると豪華プレゼントが貰えるキャンペーンを開催。プレゼント獲得に向けてユーザー同士が一丸となって対象投稿をリツイートし、最終的に15万RTを突破する反響となりました。
【カルデア広報局より】
— 【公式】Fate/Grand Order (@fgoproject) November 13, 2019
『TVアニメ「Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-」放送記念キャンペーン 第2弾』開催!対象の★4(SR)サーヴァントの中からお好きな1騎がもらえる!さらに、期間内にこのツイートが10万リツイート達成で聖晶石30個プレゼント!詳しくは→https://t.co/KbKqdFmLNA #FGO pic.twitter.com/5XXnjv4nvE
『モンスターストライク』はキャンペーン専用のアカウントを設けており、情報が随時発信されています。シンプルなプレゼントキャンペーンだけではなく、キャラクターのセリフ投票や、安田大サーカス「クロちゃん」こと黒川さんがプレゼントを届けにユーザーを訪問するなど、多彩なコンテンツが投稿されており、楽しんでいるプレイヤーが多そうです。
🐑激・獣神祭にアベル初登場🐑#SSボイス総選挙 開催✨
— モンストキャンペーン(公式) (@monst_campaign) December 6, 2019
投票して【進化後】のセリフをみんなで決めよう!1位のセリフがゲーム内のボイスに💕
フォロー&好きなセリフをツイートで海外旅行などが当たる🎁
12/8 12:59迄 https://t.co/I13seYbrmb#モンストアベル #俺のアベルhttps://t.co/ZekfdzBaLf
『アイドリッシュセブン』ではMV初公開を記念したプレゼント企画が話題に。公開後、ファンがMVの感想とともにキャンペーンハッシュタグを投稿することで、一時はトレンドを席巻。多くの企業アカウントが便乗するなど大きな話題となりました。
【MVフル公開記念】 本日解禁の新曲MVを見て、『BLACK OR WHITE』を一緒に盛り上げよう! IDOLiSH7: #白く染め上げろ
— アイドリッシュセブン公式@大神万理 (@iD7Mng_Ogami) December 17, 2019
ŹOOĻ:#黒く塗りつぶせ 2つのハッシュタグツイートの合計が77,777を超えたら、ステラストーン17個プレゼント! https://t.co/vG251arrOG #2019ブラホワ #アイナナ
他業界におけるSNSプレゼントキャンペーンの課題として、短期的には景品目的での反響・フォロワー増は見込めるものの、キャンペーン後に離脱するユーザーが多いという課題がございます。対して、ソーシャルゲームで行われるキャンペーンでは、プレゼントがゲーム内アイテムや「石」であることが多く、新規ユーザーをゲームプレイまで誘引することで、話題増だけでなくユーザー獲得につなげ、キャンペーン終了後も利用継続している傾向がございました。もしかしたら、このようにして誘引したユーザーがロイヤルカスタマー※になっていくのかもしれませんね。
※ロイヤルカスタマー…企業が提供する商品・サービスや、その企業に愛着を持っている顧客
②二次創作への発展
ユーザー起因のSNS話題喚起は二次創作が大きな要素を占めていました。ゲームと二次創作は元々親和性が高いですが、ユーザーに刺さる漫画やイラストが即時に拡散される土壌がTwitterにはあるようです。
FGO関連のツイート(公式投稿含む)で年間リツイート数第3位となったのは一般ユーザーによる二次創作アニメーションでした。なんと12万RT超えという驚異の結果に。
完成しました!
— DecoponMAGI (@XenoXss) June 20, 2019
「絶対魔獣戦線バビロニア 牛若丸vs複合神性ゴルゴーン」
趣味の30秒アニメーションです
FGO第一部第七特異点の牛若丸が突然聞いたことない宝具放つ名シーンから pic.twitter.com/ELVsjb1ob1
今後、各タイトルとも二次創作と連携するコミュニケーションが更に着目されそうです。
③ユーザー間のコミュニケーション
『荒野行動』などのオンライン対戦ゲームは、クランメンバーの募集やユーザー主催の大会案内など、ユーザー主体のコミュニティが話題に繋がっていました。『荒野行動』は対戦ゲームのためプレイ時間が長く、ユーザーがSNSに割く時間が少なくなるのではないかと予想しましたが、上記のコミュニティ関連の話題だけでなく、ゲーム実況も大変人気で話題には事欠かないようです。
ユーザーが主催する大会の中には、参加条件やルール、プリペイドカードによる賞金が存在するなど、eスポーツ大会さながらに楽しまれているようです。
ゲリラ大会「春夏秋冬」
— SEASON (@SEASON04games) January 5, 2020
1/6~1/10の5日連続で
鬼ごっこ大会を開催します!🥺
💰賞金総額
▹5万円〜
🙋♀️参加方法
▹公式LINEアカウントを追加後に案内
さ🥺ら🥺に🥺
大会に参加出来ない方のために
1/10 22:00までにRTした人の中から抽選で5人にRT数×1円をプレゼント🤩#荒野大会#シングルゲリラ pic.twitter.com/V9uCiw0Vym
ただし、コミュニティ内での距離が密接になればなるほど、現実でのユーザー間トラブルに繋がるリスクもありそうです。野放図にならないような取り組みは今後重要になってくるかもしれません。
④運営・公式キャストとのコミュニケーション
ゲーム関係者による個人の発信にも話題増へと繋がっていました。公式クリエイターによるイラスト・開発チームによる制作秘話・声優らによるイベントエピソードなど、公式チャネルを駆使した発信はそれぞれのファン層へアプローチが可能となり、ユーザーとの親密度向上に有効と思われます。
色違いチコリータ来たー!!ゲットしたぞー!!あと15分だったから焦ったー(笑) pic.twitter.com/zKDgQSCJCv
— 増田順一@GAME FREAK inc. (@Junichi_Masuda) September 22, 2018
公式アカウントからもユーザーとの親密度向上を図って、私情に関する発信をして親近感を生ませる手法を取ることがございます。上手に活用すればユーザー同士の盛り上がりに火をつけ、SNSの話題量増加につながりますが、場合によってはオフィシャル要素が薄れ、”作品の私物化”と捉えられてしまう可能性もございます。弊社でも企業の公式アカウント運営を代行しておりますが、公式アカウントからの発信はあくまでも客観的に、ユーザーと一緒に作品を盛り上げる立場での発信に心がけていきましょう!
以上、人気スマホゲームの話題傾向でした。ゲーム業界に限らず、SNSはユーザーと密接なコミュニケーションを築けるチャネルとして不可欠ですが、一方的なPRや情報発信のみではマンネリ化してしまいそうです。SNSを駆使したコミュニケーションやキャンペーンのトレンドを引き続き追いかけていきたいと思います!
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