平成6年の設立以来シューティングゲームを中心に、多数の人気ゲームの企画・開発・運営・マーケティングを手がけてきた株式会社ケイブ。ゲーム業界で長年プランナーや運営ディレクター、カスタマーサポート、マーケティング、営業など幅広い業務を経験し、現在は品質管理グループを束ねる山内佑介さんに、イー・ガーディアングループのデバッグ事業を担うトラネル株式会社のサービスを利用した感想を聞いてみました。
導入の背景
デバッグ業務に不可欠なのは、便利なツールではなくコミュニケーション
私が品質管理グループへ配属される以前、フィーチャー・フォンのソーシャルゲームを手がけていた頃から、土・日曜日のカスタマーサポートをイー・ガーディアンさんにお任せしていましたが、デバッグに関しては他社にお願いしていました。しかし、当時発注していたデバッグ会社とは十分な意思疎通が図れず作業が滞りがちだったため、相見積もりを取りつつ同業他社を探していたところ、イー・ガーディアンさんからご紹介いただいたトラネルさんが一番信用できそうだなという結論にいたりました。決め手となったのは真摯にご対応くださる営業担当の方のお人柄でしたが、その直感はすぐに揺るぎない確信に変わりましたね。
トラネルさんに初めて仕事を依頼したのは、2018年春に3周年を迎えたシューティングゲームアプリ『ゴシックは魔法乙女 〜さっさと契約しなさい!〜』(以下、ゴ魔乙)のリリース直後のことです。まずはトライアルでお願いしてみたところ、予想以上の成果を得ることができました。検証の正確さはいうまでもありませんが、報告書のほかに、こちらの依頼にはないバグレポートを提出していただけたので、とても助かりました。なにより快適だと感じているのが、対面またはTV会議で密にコミュニケーションが取れる点。どこのデバッグ代行会社さんも技術に大差はないと思うのですが、スムーズな相互伝達ができなければ意味がありません。その点トラネルさんは、こちらが伝えたいことをきちんと汲み取ってくれるうえ、その先に発生しがちな課題を予測し、確実にサポートしてくださるので、安心してお任せできますね。社内から不満の声があがったことは一度もないので、トラネルさん以外の選択肢はもう考えられません。
リソースの柔軟性と知見に基づいた予測・提案に何度も助けられました
現在トラネルさんには、『ゴ魔乙』に加えて、2018年6月リリースの大規模陣取りゲームアプリ『三極ジャスティス』にも開発段階から関わっていただいていますが、どのような無茶振りにも真摯に応えてくださるのがうれしいですね。たとえば、急な増員やキャンセル。直前のご相談でも臨機応変にご対応いただけるうえ、工数の割り出しなどにも積極的にご協力くださり、本当に助かっています。資料がほとんどない案件に対しても、こちらが求めている以上の成果をあげてくださるので、ついつい甘えてしまうんですよ。社内の人的リソースが不足した時は優秀なスタッフを派遣してくださるなど、あらゆる面で柔軟にご対応いただいているので、今ではトラネルさん=欠かせない戦力と認識しています。
デバッグのレポートも丁寧かつ明確です。通常業務中に発見した不具合はその都度ご報告いただくのですが、トラネルさんの場合は不具合の発生している個所や傾向値などをわかりやすくまとめた独自の月次レポートをご提出いただけるので、開発へのフィードバッグもスムーズに進み、不具合を確実に減らすことができます。また、こちらが発注した項目から次にやるべきことを予測して、ご提案いただくなど、作業時間や予算の削減にも貢献していただいているのは間違いありません。毎度感心させられるのは、こちらが発注したチェック項目以外のところも見ていただいている点。小さなアイコンに描かれたキャラクターのベルトの模様が若干違っているという、よほどの作品ファンでなければ気づかないような作画上のミスをご指摘いただいた時には、社内でも歓声があがりましたね。
今後はプラットフォームを問わずさまざまな作品のデバッグ業務をお任せしたい
弊社ではデバッグ工数を減らすための「効率化ミーティング」なる会議を毎週設けているのですが、目的が予算削減なのにもかかわらず、トラネルさんは積極的にこれに参加し、さまざまな策をご提案くださるので、信頼は深まるばかり。むしろマイナス要素を探し出すほうが困難なほどに全幅の信頼を寄せていますので、今後はプラットフォームを問わず、デバッグ業務全般のご提案をお願いしたいですね。
強いて要望をあげれば、トラネルさん独自のデバッグ管理ツール(※)があるといいですね。社内での信頼度がさらに上がると思いますので、開発をご検討ください。
※現在開発中