2018年10月31日にリリースされた、スマートフォン向けマルチアングルRPG『プレカトゥスの天秤』。株式会社スマイルラボとともに同ゲームを開発した株式会社フジゲームスは、品質向上のためには客観的な視点が必要だと感じ、イー・ガーディアンの新サービス「ゲームレイティングサービス」を導入。その結果や今後の展望などをうかがいました。
導入の背景
カスタマーサポートでの実績を踏まえ、新サービスの導入を決意
- 杉浦様
- 『プレカトゥスの天秤』の開発にあたり、フジゲームスから開発会社に様々なオーダーをしたかったのですが、中には客観性に欠けていると感じられるものもあり、すべてを依頼することはできませんでした。そこで、弊社と開発側が意思の疎通を計るための手段として、“ゲームに対しての客観性のある意見”が必要だと感じました。
もともとカスタマーサポートにおいて、イー・ガーディアンさんはトップクラスの企業であると認識していました。ゲームユーザーが求めることを重視した観点で物事を提案していただけるだろうという信頼感もありました。そこで、ゲームプレイヤーの方々に一定期間ゲームをテストプレイしていただき、その結果をレポートとしてまとめていただける「ゲームレイティングサービス」の導入を決めました。 - 福井様
- 『プレカトゥスの天秤』のリリースまでに1ヵ月ほどしかなかったのですが、このサービスを導入して客観的な意見を獲得し、なるべく改善できればと考えていました。サービスを導入するか否かの議論はあまりなく、社内では“ベンチマークはどのタイトルにするか”“どのようなユーザーを集めてもらうか”を考えました。
「自社の全タイトルで実施すべきだ」と感じるほど、手応えがあった
- 杉浦様
- 求めている結果を出すためには、私たちがどのようなゲームを目指しているかをきちんと伝える必要があると感じました。まずはイー・ガーディアンさんから評価項目のたたき台をいただき、『プレカトゥスの天秤』の売りやチェックしてほしい点を盛り込み、評価項目を完成させました。テストしていただく方の男女比やゲームへの精通具合などを、こちらからオーダーできたのも助かりました。テスト後にいただいたレポートでは、コアな部分も細かくレポートしていただけて、非常に満足しています。
- 福井様
- レポートには、すでに開発会社に伝えていた内容もありましたが、“客観的に見てもこうです”と、提案するための根拠にできました。良いところも悪いところも書かれており、私もレポートの質の高さを感じました。社内にデバッカーがいたとしても、ゲームに慣れてしまっていると、気付くべき点に気付かないこともあるんですよ。そういう時に、初見でゲームユーザーに評価してもらえるのは、パブリッシャーやデベロッパーでは絶対に実現できない環境なので、とても助かりました。レポートの内容を吟味し、プライオリティの高いものから改善していけたらと思います。
よりストレートで感情ありきの意見が聞きたい
- 杉浦様
- 欲を言えば、“もう少しストレートな表現で書いてほしい”と感じる部分もありました。こちらに気遣ってレポートが遠回しな表現になってしまうと、認識に齟齬が生まれやすくなってしまうと思います。ただ、分からないと感じた点を随時相談していただけたのは良かったです。
- 福井様
- すでにコンテンツが揃っているタイトルたちと競合していくことになるので、他と比べてどうなのか、他のタイトルのユーザーが『プレカトゥスの天秤』をプレイしたらどう感じるのか……など、私たちも感情ありきの評価を求めています。なので、今後は、より包み隠されていない意見をもらえると嬉しいですね。
- 杉浦様
- イー・ガーディアンさんはデバッグも行われているので、セキュリティやサーバー負荷チェックなども合わせてワンストップで対応していただけると、より利便性の高いサービスになりますね。