ソーシャルリスニングとは、インターネット上の様々な投稿・カキコミをツールにより収集し、その内容からユーザー(顧客)のニーズを汲み取るマーケティング手法の1つです。対象はTwitterや各種blog、2ちゃんねる、QAサイトなどなど、多岐に渡ります。
しかしソーシャルリスニングは、事前に母集団や質問が決まっているアンケート調査などとは異なり、広くデータを集める事が出来る替わりに、データの正確な分析やプロファイルデータの獲得が難しく、ツールによる機械的な分析では、マーケティングに活用するにはレポートが不十分な事があります。
今回はその「難しい」例と、弊社で実施しているソーシャルリスニングではどのような事が出来るかに触れてみたいと思います。
●難易度Lv.1
一般的にはネガティブな意味だが、前後の文章によってポジティブになるケース。
「念願の××をGET!もう死んでもいい…」
⇒「死ぬ」というワードが含まれているが、文章全体ではポジティブと判断するのが適切。
●難易度Lv.2
使われるシチュエーションによって意味が異なる。
「お前の考えは、ものすごーく甘い!」
「この苺、ものすごーく甘い!」
⇒同じ「甘い」という形容詞だが、使われる対象によって意味が正反対になる。
苺が甘いのは「ポジティブ」、考えが甘いのは「ネガティブ」
●難易度Lv.3
文章としては全く同じ。画像とセットでのみ、ポジ・ネガの判断が可能。
「この海、やばい!」
「この海、やばい!」
⇒現状、機械判定では、画像と文章をセットで投稿全体の意味を判断することは出来ない。
イー・ガーディアンでは、このような「言葉の難しさ」に対して、投稿を人間の目で目視して分類するという手法を取っています。
その為、機械的な分類では、ともするとミスリードされがちな投稿内容の分類を的確に行う事が可能です。
またプロファイル分析が意外と難しいのもソーシャルデータの特徴です。
短文投稿のtwitterや、匿名blog・掲示板の書き込みでは、しっかりしたプロフィールデータがなかったり、文章そのものも、主語などが省略される事が多々あります。
よって、どんな人がその投稿をしたのか、ユーザーの顔が見えにくい結果となります。
しかし、人間の目による目視を行った場合、文章に書かれていない背景をも類推して分類する事が出来ますので、より多くのプロファイルデータの収集が可能です。
●例題1
今日は会社帰りに奥さんの好きなケーキを買った!
⇒属性:男性、既婚者、会社員
●例題2
運動会で上の子ががんばってるのみて、ママは感動しました~!
⇒属性:女性、既婚者、母親、子供が2人以上
イー・ガーディアンでは、過去、何百万、何千万件もの投稿監視を行ってきました。
そこで培われた「文章を見る目」を活かし、本当に意味のある、実際に役に立つ、ソーシャルリスニングの実施をご支援していきたいと考えています。
ご興味のある方はぜひソーシャルリスニングサービスのご紹介をご覧ください。