こんにちは!イー・ガーディアン ゲームリサーチチームです。

前回の記事に引き続き、ゲームリサーチチームでは、ここ2ヶ月間でリリースされたゲームタイトルに関して、Twitter上で投稿されたRTを含む話題量(※1)の調査をしました!最近のゲームタイトルはリリースされる前にどのようなプロモーションを行い、それによりユーザーがどのくらい話題にし拡散したのかなどを、メンション数を基にランキング作成。実際に各ゲームタイトルがリリース後に効果のあったプロモーション施策を探り、自社にも活用できるかも!と参考書になるようなコンテンツを目指し作成しました!長いですが、最後までご覧いただければと思います!

※1 話題量=キーワードが含まれている総投稿数(RT込み)

■直近2ヶ月間の総話題量トップ5は…?

先ず、トップ30は以下の通りでした。1位は圧倒的に「LINE:モンスターファーム」で、脈々と続くIPが力を見せつけた結果となりました。新規IPの「ワールド・ツー・ワールド」、「トワツガイ」も健闘しています。

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※調査期間:2023年1月1日~2月28日(約2ヶ月間)
※調査媒体:Twitter(RT含む)

■「LINE:モンスターファーム」:キャンペーン拡散後のゲーム情報公開でView数を稼ぐ

今回1位だった「LINE:モンスターファーム」はリリース日が2月28日ですが、1月中から様々な施策を行っています。下記のAmazonギフトカード番号が当たるキャンペーンを新年/事前予約/リリース記念など複数回に渡り開催。そのどれもが1万リツイートを越える盛況ぶりでした。

キャンペーンで多くの拡散をし、アカウントの露出を増やしたところでゲーム情報の投稿を行っています。特に、ゲームに登場する数々のモンスターやキャラクターの設定をタイミングよく投稿することで、View数を伸ばすことに成功。新旧ファンに、リリース前からゲームの魅力を余すことなく伝えるSNS運用を徹底していました。

■「ワールド・ツー・ワールド」:LINEモンスターファーム同様の手法で話題量を伸ばす

本タイトルも「LINE:モンスターファーム」と同様に、各ギフトカードが当たるキャンペーンで拡散を図りつつ、ゲーム情報公開ツイートのView数を伸ばしています。上位タイトルはこのような手法がトレンドになりつつあります。

■「トワツガイ」:積極的にユーザー投稿を促すキャンペーンで、話題量以上にユーザー獲得か

「トワツガイ」は上位2タイトルに比べキャンペーン投稿自体の拡散力は劣ったものの、友達招待キャンペーンが3月時点でも大盛況となっています。

このキャンペーンはリツイートではなく、「ゲーム内の友人招待コード」を「指定ハッシュタグ」付きでユーザーに投稿させるという施策です。本キャンペーンは2月16日から行われていますが、本記事執筆日(3月23日現在)の時点でも、ユーザーにより1時間あたり数件のツイートが行われています。

一過性で終わらず、また、ユーザーにより自走した形で拡散させていく施策として非常に有効です。本施策は話題量以上に、実際のユーザー獲得数に大きく寄与したキャンペーンと言えるでしょう。

■「炎炎ノ消防隊 炎舞ノ章」「タワーオブスカイ」:ギフトキャンペーン

上位タイトルは、やはりまず「ギフトキャンペーン」を行っています。ここ数ヶ月に渡りリサーチしてきた結果からも、本施策が大きな拡散力を持っていることが分かります。

■キャンペーン拡散後のView数獲得

数多くのタイトルがギフトキャンペーンを行っていますが、キャンペーンそのものの拡散量や話題量だけでなく、「それをいかにゲーム情報のView数に繋げられるか」もユーザー獲得において非常に重要です。今回の上位タイトルは、このような運用を丁寧に行っている印象を受けます。

■RT(リツイート)よりも投稿のほうが息が長く、ユーザーの目を惹く

ユーザーはTwitterのタイムラインに流れる内容を無意識に取捨選択しています。昨今のTwitter仕様の変更により「広告ツイート」が頻繁に表示されるようになったことから、キャンペーン系RTもその影響を受けています。Web上にはRTを非表示にする方法など広く紹介されており、イメージ的に良いものとは言えません。

そこで有効になるのが、「トワツガイ」で行われていた「ユーザー本人による投稿」を促すキャンペーンです。RTと違い、確実にユーザーの目に届くことと「広告感」が薄れることから、息の長い拡散を続けます。

キャンペーンRTのように広く拡散しつつも、いかにしてユーザー本人の投稿を促すかが、今後のSNSプロモーションの鍵になると言えるでしょう。

■前回トップ5の推移は?

前回の調査でトップ5だった下記5タイトルの推移は次の通りでした。軒並み話題量が下がっている中、「勝利の女神:NIKKE」が非常に高い話題量をキープしています。2月21日までは他タイトル同様、話題量の大幅な下降傾向が見られていましたが、2月22日にツイートされた人気漫画「チェンソーマン」とのコラボが大反響を呼び、話題量を回復。IP同士の世界観がマッチし、多くのユーザーに受け入れられた形となりました。

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※調査期間:2022年11月1日~2023年2月28日(約4ヵ月間)
※調査媒体:Twitter(RT含む)

今回の上位タイトルの推移はどうなるのか。次回も、国内外を含めた最新事情とともにお届けしてまいります。

■注釈

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